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情報通信の発展とともにますます多様化、巧妙化するハイテク犯罪に対し、先駆的な摘発事例で手腕を発揮する京都府警のハイテク犯罪対策室。個性的な捜査集団の先頭に立つ室長補佐の木村公也警部(53)は、今年4月から警察庁の広域技能指導官に選ばれ、最前線の捜査とともに後身の育成にも力を注ぐ。今年で警察官生活30年。地道な仕事の支えとなっているのは、毎日欠かさず届く妻からの励ましのメッセージだった。(浅山亮) ■匿名の壁に無力感…励まされた2500通 深夜、自宅で開いたパソコン画面。次々とアップされる音楽や映画の違法ファイルを前に「どこかに突破口がないか」と考えをめぐらせる。 妙案が浮かばないまま布団に潜り込むと、傍らで眠っていたはずの妻、みのりさん(47)が「ご苦労さまでした」と声をかけた。「自分にも『ゲゲゲの女房』がいるんやな」。NHKの連続テレビ小説に出てくる献身的なヒロインが、ふと頭をよぎった。 昭和32年生まれ。大学の水産学科を卒業後、55年に京都府警に入り、親子3代の警察官となった。 まだインターネットが普及していなかったころから、パソコン通信などに、児童ポルノ販売など犯罪情報があふれていた。だが、当時は法的に適切な捜査手段がない。「目の前で犯罪が横行しているのに、何もできない状況が悔しい…」。日常業務の合間に、独学でさまざまな方策を探った。 平成13年4月、京都府警にハイテク犯罪対策室が設置されたころには、ネット空間はファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」により、著作権を無視した違法世界に染まっていた。「警察に対する挑戦や」。怒りを胸に毎晩遅くまでパソコンに向かい、格闘した。それでも超えられない「匿名性」の壁。何度も無力感にさいなまれた。 ある夜、みのりさんにつぶやいた。「もうやめようかな」。すると翌朝、パソコン台にメッセージが書かれたカードが置いてあった。「2階に上がろうとする熱意がハシゴを生み出す」−。以降毎日、励ましの「格言メール」が届くようになった。 地道な捜査を続け、15年11月、ウィニーの違法ユーザーを全国初摘発。16年5月には、著作権法違反幇助(ほうじょ)容疑でウィニーの開発者を逮捕した。開発者の公判は今も続いているが、以降もさまざまなハイテク犯罪を果敢に摘発してきた。 捜査手腕が評価され、今年、表彰を受けた。真っ先に浮かんだのは、連れ添って24年になる妻の顔だった。心の支えとなってきた妻からのメッセージは、約2500通を数える。 「ハイテク捜査に必要なのは情熱だけ」。ネット上には、Twitter(ツイッター)などの新しいサービスが次々と登場する。「子供が落とし穴にはまらないように整備するのがわれわれの使命です」 今日も携帯電話にメールが届く。「愛すべきは、その未熟さです」。メッセージをそっと胸にしまい、パソコンの画面に向かった。 【用語解説】京都府警ハイテク犯罪対策室 京都府警のハイテク捜査は平成6年、生活安全企画課生活安全特別捜査隊の捜査員3人で本格スタート。13年に対策室が設置され、現在約20人が所属する。ファイル共有ソフトの違法ユーザー摘発などで手腕を発揮。今月14日には動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」に人気漫画の加工動画を違法に投稿したとして男子中学生を逮捕するなど、新サービスの取り締まりにも力を入れている。 【関連記事】 ・ ネット犯罪に手を染めた中国人留学生の代償 ・ 「高差」「うちこ」隠語は健在…警視庁ネットハンターが狙う闇サイトの“急所” ・ 高度なネット犯罪に対応、専従取締班を設置 警視庁 ・ 1千万台超をウイルス感染させたネット犯罪組織を摘発 スペイン ・ 中3、漫画120作を発売前YouTube投稿 入手経路を捜査 ・ 日本のインフラ技術が海外へ飛び出し始めた ・ 新型インフル 「毒性に応じ対策を」 総括会議が報告書(産経新聞) ・ 鳩山前首相、6年分の資産訂正=貸付金を大幅変更(時事通信) ・ 警察官引きずり 容疑の男女逮捕 大阪・西成(産経新聞) ・ 都城、周辺1キロの家畜は陰性=口蹄疫の検査結果―農水省(時事通信) ・ 新人「つぶやき」「動画」駆使 民主現職はネット利用に懐疑的 兵庫(産経新聞) #
by kgv1kc9l6l
| 2010-06-19 05:50
名古屋市中村区名駅の名鉄百貨店ヤング館前の待ち合わせスポットになっている巨大マネキン「ナナちゃん」(高さ6.1メートル)が5〜17日まで「エコ」をテーマに衣替えする。10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて名古屋鉄道グループが企画した。 緑の帽子とベルトには、バナナの葉から作った天然素材を活用。ミニスカートは、08年春に着用したワンピースをリサイクルした。 愛知県や名古屋市はCOP10を盛り上げようとPRに躍起だが、市民の関心はいま一つ。地元のために一肌脱いだナナちゃん効果はさていかに?【工藤昭久】 【関連ニュース】 愛知高速交通:社員が8900万円着服…横領容疑で告訴へ 着服:愛知高速交通の元主幹を懲戒解雇 名古屋鉄道:副会長に河野氏 子会社社長から抜てき ・ <中教審>文科相、教員の資質向上策を諮問 年内に方向性(毎日新聞) ・ 【首相辞任】参院選「7月11日が望ましい」 小沢幹事長(産経新聞) ・ 鳩山首相退陣 「幹事長にも身を引いてもらいたい」(毎日新聞) ・ 陛下、風邪で視察中止(時事通信) ・ JR西社員が無賃乗車=IC「イコカ」を不正使用―大阪(時事通信) #
by kgv1kc9l6l
| 2010-06-08 14:15
「一日も早く無罪を」−−。障害者団体への郵便料金割引制度を悪用した郵便不正事件で、厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)の公判が26日、大阪地裁で開かれ、厚労省元係長の捜査段階での供述調書など、検察にとって重要な供述調書がほとんど証拠採用されなかった。村木被告もこの決定を高く評価し、弁護団も無罪への手応えを示した。一方、検察幹部からは「極めて厳しい判断」と敗北感をにじませる声が漏れた。 村木被告の主任弁護人の弘中惇一郎弁護士ら3人は公判後、大阪市内で会見。検察側にとって重要な証拠の不採用決定を受け、「無罪判決に確信を持った」と自信を深めつつ、「正直ほっとしています」と本音も語った。 最も関心を寄せていたのは、厚労省元係長、上村勉被告(40)の供述調書が証拠採用されるかどうかだった。15通すべてを却下した結果に、弘中弁護士は「無罪判決が出ることは動かしがたい状況だ」と言葉に力を込めた。 横田信之裁判長は2時間半近くをかけ、8証人それぞれの調書について、証拠採否の判断とその理由を述べた。弘中弁護士は「理由は簡単に説明するだけと思っていた。極めて異例だ。しっかりした論理構築のうえで出した決定だと示したかったのだろう」と評価した。 また横田裁判長が、描いたストーリーに合わせた調書を作成する大阪地検特捜部の捜査の進め方を批判した点についても、「誘導を理由に調書の採用を却下した。これまでまかり通ってきた検察、特捜のやり方をかなり具体的に厳しく批判した。内容も着眼点も高く評価できる」と話した。 村木被告は会見に姿を見せなかったが、「裁判所がていねいに証拠を検討してくださったことに感謝しております。一日も早く無罪が明らかになり、社会復帰できる日が来ることを心から願っております」とのコメントを出した。 一方、ある検察幹部は「なかなか厳しい。(無罪)判決の行方が見えてしまった」と肩を落とした。玉井英章・大阪地検次席検事は「公判係属中であるので、コメントは差し控えたい」との談話を出した。【苅田伸宏】 【関連ニュース】 郵便不正:村木被告無罪の公算大 元部下の供述調書不採用 郵便不正:「凜の会」発起人に有罪判決 大阪地裁 郵便不正事件:「凜の会」で控訴…大阪地検 障害者郵便割引不正:「凜の会」代表、偽公文書作成は無罪 郵便不正公判:村木被告、涙で無罪主張 関与改めて否定 ・ 加藤元名人の敗訴確定へ=控訴見送り―野良猫餌やり訴訟(時事通信) ・ 沿道住民らへの賠償命じる=差し止め請求は棄却―国道工事訴訟・広島地裁(時事通信) ・ メガネなしで3D体感 技研公開2010(産経新聞) ・ <柏崎刈羽原発>1号機 新潟県が運転再開容認(毎日新聞) ・ <ダイヤ鑑定かさ上げ>利益どこへ 市場縮小、業者「圧力」背景か(毎日新聞) #
by kgv1kc9l6l
| 2010-05-29 17:13
政権公約を検討している民主党マニフェスト企画委員会は5月20日、前日同様に、来週にも政権公約会議(議長=鳩山由紀夫首相)に提示する「たたき台」最終案の取りまとめに向けた議論を続けた。 民主党は夏の参院選で、昨年の衆院選で掲げた5本柱を継続し、マニフェストには政権交代後の実績を明記する方針を決めている。前日は5本柱のうち「ムダづかい」と「子育て・教育」について協議したが、この日は、残る「年金・医療」「地域主権」「雇用・経済」について詰めの作業を行った。会合後に記者会見した古川元久内閣府副大臣は「共通認識はできた。あすお示ししたいと思っている」と述べた。同企画委員会は21日も開催される。 【関連記事】 ・ 「たたき台」最終案の取りまとめ延期−民主マニフェスト企画委 ・ 「全体像示すべき時期が来た」−民主マニフェスト企画委 ・ 診療・介護報酬の「大幅引き上げ」盛り込む―自民・公約原案 ・ 消費税含む税制抜本改革で合意−民主マニフェスト企画委 ・ 「財政的に無責任と非難浴びるものだといけない」−民主党マニフェストで中野氏 ・ 山口組系組幹部を逮捕=500万円恐喝容疑−ビル管理男性から・警視庁(時事通信) ・ 全頭殺処分、地元は困惑=県知事「やむを得ない」(時事通信) ・ 【高速道路新料金】6月の完全実施を断念(レスポンス) ・ 「報道のTBS」看板を見直し 連結決算で初の赤字(J-CASTニュース) ・ 「半農生活」農園選びが大切 指導者・距離・広さ、ポイント(産経新聞) #
by kgv1kc9l6l
| 2010-05-21 18:36
小沢一郎・民主党幹事長(67)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会が小沢氏の不起訴(嫌疑不十分)について「起訴相当」を議決したことを受け、東京地検特捜部は、小沢氏に任意での事情聴取を要請した。 同会の事務担当者だった石川知裕衆院議員(36)ら元秘書3人(政治資金規正法違反で起訴)にも事情聴取を要請した。 特捜部は1月、小沢氏から2度にわたり事情聴取したが、小沢氏は「秘書に任せていた」と事件への関与を全面否定。特捜部は2月4日、小沢氏を嫌疑不十分で不起訴とし、石川議員ら元秘書3人を起訴した。 ・ 【金曜討論】全国学力テスト 澤田利夫氏、梶田叡一氏(産経新聞) ・ 谷氏「やってみよう」 出馬決断は4月下旬 (産経新聞) ・ <石原都知事>性的漫画販売規制の条例案…「文言修正を」(毎日新聞) ・ 高速PAに野良猫集結「餌付け」巡り水掛け論(読売新聞) ・ 赤ちゃんポスト「やって良かった」=運用3年で病院会見−熊本(時事通信) #
by kgv1kc9l6l
| 2010-05-13 12:56
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